ベトナム経済市場レクチャー ベトナム経済市場レクチャー

ショッピングセンター視察 報告

2012年10月6日(土)
ホーチミン市郊外と中心部にある2カ所のショッピングセンターの視察をおこなった。

クレセントモール(郊外型)について

ホーチミン(HCMC)は24区と県に別れた区画構造である。
市内より南方へ車で30分弱、7区エリアの郊外型ショッピングモールである。経済の急成長を背景に市内飽和から都市開発南下が進み、ショッピングモールを起点にした街づくりが進んでいる。通勤距離内といった観点からベットタウンとして機能であるが、交通手段は車とバイク、数年後、市内と直結させたモノレール開発も進んでいるようだ。
ショッピングモールに隣接する居住者は大半が韓国系住民、高級セレブなコリアンタウンとすら感じる様相であった。(現在、韓国系居住者は5万人、なんと日本居住者の5倍強である)近隣のマンション群は、東京首都圏マンション相場に匹敵する価格である。

地下B1 から5Fまで 吹抜き構造

店内について

我々が視察した日は土曜日。オープンしたてで週末に関わらず混雑はなく閑散とした雰囲気。客層はアジア系が主流で特に先述の韓国系ファミリー、若年層のウィンドウショッピングが目立った。 食料品の生活必需品の購買はあるものの、買い物袋をもつショッパーは見受けられない。韓国系消費者が多いのか100円化粧品のTHE FACE SHOP などが多い。インターナショナルブランド品は日本価格と相違ない、しかし生活必需品は格安品もあるなど、その価格格差に驚いた。

地下:生鮮・食料品、トイレタリー関連(ワンフロアー型大規模)

地下の様子

1F:インターナショナルカジュアルブランド(ディーゼル、Gap etc…)
2~4F:ローカルブランド(主に衣料品関連)

1F、2〜4Fの様子

5F:映画、ゲームセンターなどレクリエーションと飲食関連

5Fの様子

街づくり戦略のなか、衣食住をテーマにワンストップショップとして生まれたモールなのだろうが、住む、生活品以外に特色を感じない未完成さがある。
しかし近隣施設の開発も進んでおり、旧態的な市内商圏とは違う新たなマーケットとなる可能性を秘めていた。

ビンコムセンター(中心型)について

ホーチミン市中心部に立地し、日本で有名な雑貨街ドンコイ通りなども隣接するショッピング商圏にあるファッション性高いモール。
郊外型の規模ほどではないが、セレクトショップ感強いテナント群であった。このモールには現地色が強く、又、観光客の買い物客が目立つ。

モールの様子

店内について

先般の郊外型モールでも同様だが、アジア特有の価格訴求を前面にしたPOP広告などはなく、又、ディスカウント様相も感じられなかった。価格帯も決して安くはないが、全般に平均的なプライスゾーンとしている。
ファッショントレンドのメッカという感じは受けなかったが、店舗、客層、価格などからみるに、このモールを中心に今後のベトナムファッションカルチャーを形成していくのではないかと感じられる。不景気からくるネガティブな店舗入れ替えというより、次から次へと店舗の顔、店舗特長を様替える、いわば、テストマーケット型モールであるかのように伺えた。

店内の様子

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