ベトナム経済市場レクチャー ベトナム経済市場レクチャー

日系美容室 MANO MANO視察 報告

2012年10月8日(月)
ホーチミン市の日系サロン MANO MANOにおいて、ベトナムにおけるサロン経営の現状についてレクチャーを受けた。

店舗プロフィール

東京の真野美容室が3年前にホーチミン市内に自己資本にて出店。日本からは幹部社員として4名が現地に赴任。総合マネージメント、技術指導等の役割を受け持つ。
店舗コンセプトは『ヘアからフェイシャルまでのトータルビューティ』
富裕層をターゲットにし、顧客は日系人とベトナム人がほぼ半々。
地上4F、地下1Fの自社ビルにて店舗スペースとして1Fから3Fを使用。店舗全体が白の基調で“高級感と清潔感”が表現されている。
セット面80面、総スタッフ数100名、内スタイリスト30名という大型サロン。1Fエントランスに店販ブースをとり、奥のスペースに美容ブース、2F、3Fも同様の美容ブース。店内にエレベーターも設置されており、ハード面での充実ぶりは日本の高級店舗に引けをとらない。
ヘアとエステがメニューを中心に展開。カット料金は日本円で700円程度でベトナムの平均価格帯ではやや高目の価格。

MANO MANO

オペレーション

スタッフの出勤形態は早番と遅番の体制にて運営。
早番・・・9時から17時勤務
遅番・・・11時から20時勤務
教育に関しては日本から赴任してきたスタッフが技術指導を行なう。
トレーニングは反復練習が中心。接遇面の教育に関しては気持ちの持ち方から指導している模様。
「真面目さ」、「のんびり」、「おしゃべり好き」といったところを併せ持つベトナム人気質の特性がゆえに常に基本の繰り返しが必要とのこと。

メニュー価格

※ベトナム市内の平均サロンの価格よりは50%程度高い価格。

現状

『3年前に出店して、まず大変だなと感じたことはスタッフ教育。国柄のんびりしたところがあって、日本では考えられないことだが、地下のスタッフルームで寝ているスタッフがいたり。日本のやり方ではなく現地にあった指導を粘り強くやっており、まだまだこれからという状況(マネージャー談)』ベトナムの現状は日本の30年前と同じだと思ってもらえれば分りやすいとのこと。
パーマとストレートパーマが多く、パーマは“ソバージュ”、ヘアカラーはまだまだ少ないようだ。
見学時は1Fフロアはお客様で一杯だったが2F、3Fは空いていた。土日はほぼ満席になる模様。ホーチミン市内にはこのような規模、クオリティのサロンとして韓国系サロンがもう一軒存在するという。日本では高級サロンとしてはこのような店舗は見かけるが、ホーチミン市内で突出した店舗規模。ベトナムではセット面3台、スタッフ3人規模で『立派なサロン』であり、通常のサロンはスタッフ1人~2人が平均的である。

サロン内の様子

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