■2011年の結果をみると、サロンを月1回以上利用しているのは全体の11.0％です。年代別にみると、50代では21.3％と他の年代より高くなっています。時系列でみると、30代、40代のスコアが約2ポイントダウンしています。

■2011年の最近1年間のヘアサロン平均利用回数は5.2回です。年代別にみると、50代では平均6.3回と高くなっています。
2004年からの時系列でみると、いずれの年代もダウン傾向となっていますが、高年層ではこの傾向が顕著です。50代については04年は平均7.8回だったのが、11年は6.3回と平均1回以上ダウンしています。

■2011年の最近1年間のサロンでのヘアカラーの利用率は52.5％です。年代別では10代で低く、20代、30代で高くなっています。
時系列でみて10年との大きな差はみられません。
■ウェーブパーマの利用率は27.1％です。年代別にみると20代で高くなっています。時系列でみて10年との大きな差はみられません。
■ストレートパーマの利用率は18.9％です。年代別にみると10代で高く、50代で低くなっています。時系列でみて10年との大きな差はみられません。

■2011年のトリートメント(有料)の最近1年間利用率は36.4％です。年代別でみると、20代、30代での利用が高く、10代、50代で低くなっています。
時系列での比較については、今回から「有料」をつけたため、これまでのデータとは大きく異なっています。
■ヘッドスパの利用率は14.0％です。年代別でみると、10代の利用率が他の年代に比べ低くなっています。

■2011年の最近1年間のサロンでのヘアカラーの利用者における平均利用回数は年間約4回。50代で5回台と高くなっています。
■ウェーブパーマ利用者の年間平均利用回数は2回です。高年層ほど平均利用回数が高く、50代では平均2.6回となっています。
■ストレートパーマ利用者の年間平均利用回数は約2回です。この施術に関してはウェーブパーマのような年代別の差がみられません。

■2011年のトリートメント(有料)の最近1年間平均利用回数は約3回です。10代の平均利用回数が他の年代に比べ低くなっています。
■ヘッドスパ(有料)の平均利用回数は約2回です。

■普段利用するサロンについて、「2店以上を使い分ける」と回答したのは31.1％です。年代別にみると、若年層ほど複数店舗利用率が高くなっています。
時系列でみて10年との差はみられません。
使い分けの理由としては、「自分にあったお店が見つからない」「常に安いお店を探しているので」が高くなっています。「常に安いお店を探している」は10代、20代で高くなっています。
■「いつも同じお店に決めている」と回答したのは68.9％です。年代別にみると、高年層で店舗固定率が高くなっています。時系列でみて、10年との差はみられません。
使い分けの理由としては、「自分のことを分かってくれているので/説明する必要がないので」「利用しやすい場所にあるので」が高くなっています。
年代別でみると、「お店の雰囲気がよいので」は若年層ほど高くなり、10代では41.7％となっています。

■2011年の結果をみると、最近利用したお店のスタッフ数は平均6.3人。年代別でみると、20代では7人台と他の年代に比べ平均人数の多いお店を利用しています。
一方、50代では平均5.6人と、平均人数の少ないお店を利用する傾向となっています。
■2004年からの時系列比較でみると、平均7.5人→6.3人とダウンし、平均人数が低いお店の利用傾向が強くなっています。若年層ほど平均人数のダウン傾向が強くなっています。

■最近利用したお店の利用のきっかけは、「自宅、職場、学校から近いので」が最も高くなっています。大きく差が開いて、「友人・知人からすすめられて」「お店の前を通りがかって」となっています。年代別でみると、10代では「家族にすすめられて」が高くなっています。
10年との比較でみると、トップの「自宅、職場、学校から近いので」が34.8％→47.2％と大きくアップしています。この原因として、震災の影響から近場のお店を選択していることが考えられます。

■最近利用したお店での利用メニューは「カット」が94.2％、「ヘアカラー」が36.6％、「トリートメント(有料)」が20.0％、「ウェーブパーマ」が12.2％、「ストレートパーマ/縮毛矯正」が9.2％、「ヘッドスパ」が3.9％です。年代別にみると、10代で「ヘアカラー」の利用率が他の年代に比べ低くなっています。 20代で「トリートメント(有料)」が他の年代に比べ高くなっています。
時系列でみると、「トリートメント」については、今回から「有料」をつけたため、これまでのデータとは大きく異なっています。

■2011年の平均利用総額は7,167円です。年代別でみると、10代では平均5,582円と他の年代に比べ低くなっています。
■時系列比較でみると、10年で7,000円台になった30代が8,212円と8,000円台に戻っています。

■「美容師から髪についてのアドバイスをして欲しい」については84.4％と大半が同意を示しています。年代別にみると、20代で高く、50代で低くなっています。
■「美容師には世間話は求めていない」について同意を示したのは42.3％です。年代別にみると、50代で同意率が高くなっています。
■「美容室に行くと、スタッフとの会話で気を使うことが多い」に関して同意を示したのは52.8％です。年代別にみると、若年層で同意率(気を使うことが多い)が高くなっています。
■「美容室ではプライベートなことは聞いて欲しくない」について同意を示したのは43.8％です。年代別にみると、50代での同意率(聞いて欲しくない)が過半数と高くなっています。

■「スタッフの服装、ファッションに好感が持てるかどうかは、美容室を選ぶ基準のひとつになる」について同意を示したのは49.5％です。年代別にみると、20代、30代で同意率が高く、50代で低くなっています。
■「最近の美容室は自分の年齢に合わないところが多い」について同意を示したのは23.6％です。年代別にみると、10代、20代で同意を示した層は約1割に留まっています。
高年層程同意率が高くなり、50代では40.0％が「自分の年齢に合わないところが多い」と感じています。
■「美容室に行った時以外にもスタイリングレッスンが無料で受けられる場が欲しい」について同意を示したのは42.8％です。年代別では、若年層で同意率が高く、高年層で低くなっています。

■サロンでの時間の過ごし方意識については、「ゆっくり過ごしたい」が61.5％を占めています。
年代別にみると、20代では「ゆっくり過ごしたい」が高くなっています。一方50代では「手早く済ませたい」が46.9％と高くなっています。
■時系列でみると、10代で「手早く済ませたい」が30.7％→36.0％と上がっています。
■直近利用店舗での利用総額別でみると、総額が高いほど、「ゆっくり過ごしたい」が高くなっています。

■最近1年間の美容師からヘアスタイル変更提案を受けたのは21.5％です。
■ヘアスタイル変更提案を受けて、実際にヘアスタイルを変更したのは80.6％と、大半が美容師からの提案を受け入れています。年代別にみると、50代での変更提案受け入れが88.2％と高くなっています。
■美容師の提案によるヘアスタイル変更満足度については、9割が「満足している」と回答しており、良好な結果であると言えます。年代でみると、多くが変更提案を受け入れた50代の満足度が最も低くなっていますが、それでも85.5％が満足しています。
■今後美容師からのヘアスタイル変更提案について、「して欲しい」と回答したのは55.4％です。年代別にみると、20代での希望率が高く、50代で低くなっています。

■美容室で利用してみたい有料サービスメニューについては、「ヘッドスパ」が54.2％と最も利用意向率が高くなっています。大きく差が開いて、「フェイシャル 　マッサージ」「まゆ毛カット」となっています。
年代別にみると、10代から30代で各サービスに対する利用意向が高くなっています。
■10年との比較でみると、「メイキャップ」が16.0％→12.8％と若干ダウンしています。