■2009年の結果をみると、サロンを月1回以上利用しているのは全体の11.0％です。年代別にみると、50代では20.9％と他の年代より高くなっています。
時系列でみると、サロンの月1回以上の利用率は08年からさらにダウンしています。05年との比較でみると、16.1％→11.0％と約5ポイントダウンしています。

■最近1年間のヘアサロン平均利用回数は5.3回です。年代別にみると、50代では平均6.4回と高くなっています。
時系列でみると、平均回数は年々ダウン傾向となっており、特に50代では05年の平均7.4回から、09年の平均6.4回と平均利用回数が1回ダウンしています。

■最近1年間のサロンでのヘアカラーの利用率は52.1％です。年代別では10代で低く、20代で高くなっています。
時系列でみると、10代の利用率が27.3％→32.3％と5ポイントアップしています。利用者における平均利用回数は年間約4回。50代で5回台と高くなっています。
10代の利用率はアップしていますが、利用者における年間平均利用回数に変動はありません。
■ウェーブパーマの利用率は約3割です。年代別にみると20代で高くなっています。時系列でみると10代の利用率が22.4％→27.0％とアップしています。
利用者の年間平均利用回数は約2回です。
■ストレートパーマの利用率は約2割です。年代別にみると若年層程高く、高年層で低くなっています。時系列でみると、20代の減少傾向が依然続いています。
利用者の年間平均利用回数は約2回です。
■トリートメントの利用率は48.4％です。年代別にみると20代で62.4％と高くなっています。利用者の平均利用回数は3回強です。

■普段利用するサロンについて、「2店以上を使い分ける」と回答したのは31.6％です。年代別にみると、10代で41.7％と高くなっています。時系列でみると、10代の複数店舗利用者が36.0％→41.7％と上昇しています。使い分けの理由としては、「自分にあったお店が見つからない」「常に安いお店を探しているので」が高くなっています。「常に安いお店を探している」は10代、20代で高くなっています。
■「いつも同じお店に決めている」と回答したのは68.4％です。年代別にみると、高年層ほど店舗固定率が高くなっています。時系列でみると、20代で店舗固定率が上昇しています。使い分けの理由としては、「自分のことを分かってくれているので／説明する必要がないので」「利用しやすい場所にあるので」が高くなっています。年代別にみると、上位2項目については50代で高くなっています。10代では複数店舗利用理由同様、価格（「安いので」）が店舗選択理由として高くなっています。20代では「気に入っている美容師がいるので」「美容師に相談しやすいので」「スタッフの感じがよいので」など「人」に対する理由と、「お店の雰囲気がよいので」といった「お店」に対する理由が高くなっています。

■最近利用したお店の利用のきっかけは、「自宅、職場、学校から近いので」が最も高くなっています。年代別にみると、10代では「家族にすすめられて」が最も高くなっています。20代では「コミュニティ誌／フリーペーパー」「クーポン券」「インターネット」がきっかけとして他の年代より多く挙げられています。50代では「自宅、職場、学校から近いので」が高くなっています。

■最近利用したお店のイメージは、「親しみやすい」が最も高くなっています。次いで「安心できる」「明るい」「落ち着いた感じ」となっています。
年代別にみると、10代、20代では「落ち着いた感じ」「しゃれた」などのイメージが高く、50代では「気軽な」「てきぱきとした」などが高くなっています。

■最近利用したお店での利用メニューは「カット」が94.2％、「ヘアカラー」が33.4％、「トリートメント」が27.8％、「ウェーブパーマ」が13.6％「ストレートパーマ／縮毛矯正」が9.4％です。年代別にみると、10代で「ヘアカラー」「トリートメント」の利用率が他の年代に比べ低くなっています。20代で「ヘアカラー」「トリートメント」が他の年代に比べ高くなっています。時系列でみると、10代で「ヘアカラー」が14.4％→19.3％と約5ポイントアップしています。
■最近利用したお店での平均利用総額は7,369円です。年代別にみると、10代では5,000円台、20代、30代では8,000円台となっています。
時系列でみると、07年→08年でダウンした20代で平均8,110円→8,581円とアップしています。一方、50代では7,254円→6,815円とダウンしています。

■「美容師から髪についてのアドバイスをして欲しい」については85.7％と大半が同意を示しています。年代別にみると、50代で同意率が他の年代に比べ低くなっています。
■「美容師には世間話は求めていない」について同意を示したのは約4割です。年代別にみると、高年層程同意率が高くなっています。
■「美容室に行くと、スタッフとの会話で気を使うことが多い」に関して同意を示したのは約半数です。年代別にみると、若年層程同意率(気を使うこと多い) が高くなっています。
■「美容室ではプライベートなことは聞いて欲しくない」について同意を示したのは43.8％です。年代別にみると、50代での同意率(聞いて欲しくない)が過半数と高くなっています。

■「スタッフの服装、ファッションに好感が持てるかどうかは、美容室を選ぶ基準のひとつになる」について同意を示したのは53.4％です。年代別にみると、20代では約6割が同意を示し、他の年代に比べ高くなっています。一方、50代では44.2％と低くなっています。
■最近の美容室は自分の年齢に合わないところが多い」について同意を示したのは24.8％です。年代別にみると、10代、20代で同意を示した層は約1割に留まっています。高年層程同意率が高くなり、50代では43.1％が「自分の年齢に合わないところが多い」と感じています。
高年層程同意率が高くなり、50代では40.0％が「自分の年齢に合わないところが多い」と感じています。
■「美容室に行ったとき以外にもスタイリングレッスンが無料で受けられる場が欲しい」について同意を示したのは約半数です。年代別では、若年層程同意率が高く、高年層程低くなっています。

■お店と美容師の重視比率は「お店」と「美容師」がイーブンとなっています。年代別にみると、10代では「お店」が5.7点と「美容師」(4.4点)を上回っています。一方50代では「美容師」が5.4点と「お店」(4.6点)を上回っています。時系列でみると、20代、40代で「美容師」の重視比率がアップし、「お店」がダウンしています。

■サロンでの時間の過ごし方意識については、「ゆっくり過ごしたい」が61.9％を占めています。年代別にみると、10代、20代では「ゆっくり過ごしたい」が高く、特に20代では7割を占めています。一方40代以降では「手早く済ませたい」が高く、50代では「ゆっくり過ごしたい」「手早く済ませたい」が拮抗しています。時系列でみると、50代で「ゆっくり過ごしたい」がやや増加しています。

■最近1年間の美容師からヘアスタイル変更提案を受けたのは22.9％です。年代別にみると20代で28.5％と他の年代に比べ高くなっています。
■ヘアスタイル変更提案を受けて、実際にヘアスタイルを変更したのは約8割と、大半が美容師からの提案を受け入れています。
年代別にみると、10代では他の年代に比べ低くなっています。
■美容師の提案によるヘアスタイル変更満足度については、約9割が「満足している」と回答しており、良好な結果であると言えます。
■今後美容師からのヘアスタイル変更提案について、「して欲しい」と回答したのは57.7％です。
年代別にみると、20代での希望率が高く、50代で低くなっています。

■美容室で利用してみたい有料サービスメニューについては、「ヘッドスパ」が53.0％と最も利用意向率が高くなっています。大きく差が開いて、「フェイシャルマッサージ」「まゆ毛カット」が3割台です。年代別にみると、トップの「ヘッドスパ」は20代、30代の利用意向率が高くなっています。