NBBA ベトナムビジネス視察ツアー NBBA ベトナムビジネス視察ツアー

現地美容室視察 報告

2019年10月15日(火)、10月17日(木)
ハノイ市内のサロン8店舗においてベトナム ハノイにおけるサロン経営の現状についてレクチャーを受けた。

CLEO hair internationalについて

サロンコンセプト

「心にも髪にも優しい空間」でお客さまをノスタルジックな世界へ誘う。

サロンの特徴

CLEO hair internationalの店内の様子

メニュー価格

<カット>
  女性300,000~500,000VND(≒1,500~2,500円)スタイリストランク別
<ヘッドスパ>
  600,000VND(≒3,000円) カット同時施術で割引あり
<シャンプー・ブロー>
  200,000~300,000VND(≒1,000~1,500円)レングス別
<トリートメント>
  400,000~900,000VND(≒2,000~4,500円)ブランド別
<カラー・ブリーチ>
  1,150,000~1,450,000VND(≒5,700~7,200円)
<デジタルパーマ・ストレートパーマ>
  1,800,000~2,400,000VND(≒9,000~12,000円)カット同時施術で割引あり

Atelier Tokyoについて

Atelier Tokyoの店内の様子

メニュー価格

<カット>
  日本人トップスタイリスト:女性460,000VND(≒2,300円)シャンプー別
  ベトナム人スタイリスト:女性280,000VND(≒1,400円)
<ヘッドスパ>
  160,000~500,000VND(≒800~2,500円)施術時間別
<シャンプー・ブロー>
  各100,000VND(≒各500円)
<トリートメント>
  600,000~800,000VND(≒3,000~4,000円)ブランド別
<カラー・ブリーチ>
  600,000~1,300,000VND(≒各3,000~7,500円)薬剤別・レングス別 
<コールドパーマ・デジタルパーマ・ストレートパーマ>
  900,000~1,300,000VND(≒4,500~6,500円)

コンセプト

最高の笑顔と日本の最先端な最良の技術、日本文化ならではの心のこもった“おもてなし”で「夢と感動の物語を提供」。

サロンの特徴

Atelier Tokyoのシャンプーブース

Hair Salon Khanh Vinh Hoang 5について

Hair Salon Khanh Vinh Hoang 5の店内の様子

ichill hair and...(VAMP Hair Line)について

岩田オーナー

ichill hair and...(VAMP Hair Line)の店内の様子

メニュー価格

Vamp

ichill

ichill hair and...(VAMP Hair Line)のメニュー表

ベトナムの特長

サロンの強み

J-First TOKYOについて

JBA VIETNAM BEAUTY INC
代表取締役社長 高田 照夫 氏
General Manager La Quy Guynh(クイン) 氏
ジャパンビューティーアソシエーション(JBA)に加盟している32法人が出資し現地法人を設立(現在の企業数は49(個人含む))

年間4~5人が3ヵ月研修を受けている。交通費・保険・寮が完備。今、1~3期生がいて、日本語を話せる状態。ベトナムでは英語を話す人も増えており、サロンで使う人も増えているため、土曜の朝1.5時間、英語の勉強会を開催している。

店舗基本情報

テナントはオープン当初5年契約 更新時には家賃2割アップを要求されました。
土地は国有、50年の借地権を得て公的管理会社にて管理されている。
家賃はその管理会社にて決定 建物は借主管理
現状3ヶ月単位で家賃を払う(前払い)

J-First TOKYOのサロン外観

オープンの経緯

当時ロレアルが貧困層の女性をサポートすべくアカデミーを開催しており(3か月研修)、そのアカデミーの生徒を優先的に受入れられる働き場所としてサロンとして立上げる事となった。JBAで出資者を募り資金調達。また現地知人を介して開業するに至った。営業ライセンス(許可証)取得に1年かかった(物件は1年前に契約)。開業後の半年間はお客が来ない日もあり、非常に運営は大変だった。

サロン状況

J-First TOKYOのサロン1階、3階

ベトナムサロン事情

AUBE JAPANについて

ヘア、アイラッシュ、エステなどを手掛ける株式会社髪剪處が4年前にベトナムハノイ市内に自己資金にて出店した1号店となる。
場所はハノイ市内の西側となり近々鉄道の駅ができ、今後更なる発展が見込める新興地区となる、ショッピングビルとマンションが一体化されたビルの1Fとなる好立地に存在する。広さは約30坪、セット面7面、シャンプー台3台、ウェイテイングスペース4、まつ毛パーマスペース1台と光の入る明るい雰囲気の店舗となる。家賃は高めで、さらに今後の発展が見込める地域のため契約更新の度に家賃の値上げが大きくなるとのことであった。
スタッフ数は6名、スタイリスト2名(日本人)、アシスタント4名(ベトナム人)

AUBE JAPANの店内の様子

メニュー価格

JAPAN店、Ciel店共通 JAPAN店は現在ヘアメニューのみでの営業

※ホーチンミン日系サロンの約1.5倍程度

現状

客層は日本人50%、ベトナム人、韓国人、他外国人50%。男女比50%:50%。
日本は今後厳しいイメージ(人口減少などによる集客など)だが、ベトナムはまだ今後伸びしろがあり期待できると考えているとのこと。
メニューはヘアカラーが多く、ヘアカラー比率は約60%程度で、グラデーションカラーやインナーカラーなど特殊カラーを売りとし、それらをSNS(フェイスブック)により集客に繋げている。もうひとつの集客の手段はL.I.Vというフリーペーパーにクーポンを付けることで集客に繋げている。またもうひとつ多いメニューはCiel店と比較するとベトナム人を初めとした外国人比率が高いことの影響による、シャンプー&ブローである。ベトナムでは毎日シャンプーする習慣が無いため、3日に1回程度の頻度で来店される。そういったお客様はスタイリストが担当をせず、アシスタントが対応する形で行っている。 客単価はシャンプー&ブローが多いこともありCiel店よりもやや低くなる。
11月からはベトナム人スタッフによる“まつ毛パーマ”をメニュー化させていくとのこと。
富裕層がターゲットとなるため今後ヘア以外のメニューの充実を図っていく予定とのことであった。
JAPAN店もCiel店同様にパナソニックの美容家電をディスプレイしており、販売に繋げている。

パナソニック美容家電ディスプレイ

まだ、ベトナムは発展途上ではあるが、ヘアに関してはヘアカラーでブリーチを使用したダブルカラーがトレンドだったり、またそれらの特殊カラーをSNSで発信することで集客に繋げる手段とする点も日本と大きな差が無く近づいていると感じる。
ただ使用している媒体がSNSの場合フェイスブック、クーポン系の中心がフリーペーパーというあたりにやや遅れている感があるが、若い世代の大半はスマホを所有していることもあり、近い将来に日本同様に予約サイトが充実する動きがでたり、またSNSの中心はインスタグラムになるのではと予測する。ベトナムのサロン業界の流れも日本や韓国に近づき、差がどんどん無くなっていくのではと感じる。今後の動きに注視できればと思う。

AUBE Cielについて

ヘア、アイラッシュ、エステなどを手掛ける株式会社髪剪處が4年前にベトナムハノイ市内に自己資金にて出店した2号店となる。(Ciel店はオープンして2年)
場所はハノイ市内の中心地となり海外赴任された日本人が多いエリアとなる。テナントとして入っているビルは14階建てのオフィスビルの6階で少し分かり辛い場所となるが、隠れ家的なイメージをコンセプトとしており、広さは約30坪、セット面4面、シャンプー台3台、エステ台1台とコンセプトにあった雰囲気の店構えである。
スタッフ数は4名、スタイリスト1名(日本人)、アシスタント3名(ベトナム人)、エステティシャン1名(日本人)

AUBE Cielの店内の様子

メニュー価格

ヘアメニュー

※ホーチンミン日系サロンの約1.5倍程度

エステメニュー

AUBE Ciel メニュー表

現状

客層の中心は日本人80%、ベトナム人、他外国人20%。男女比50%:50%。年代は日本から赴任してこられる家族が中心ということもあり30代~40代が中心である。今後はベトナム人のお客様を増やしていきたいと考えている。
メニューはヘアカラーが多く、1度ブリーチを施してオンカラーするダブルカラーが人気で、また水質の影響だと考えられるが頭皮のダメージを気にされるお客様が多く炭酸スパなどの頭皮系メニューも人気である。カット+ヘアカラーやヘアカラー+炭酸スパといった複数メニューを同日にされるお客様が多いこともあり客単価はヘアメニューのみでも比較的高めである。
最近ではアイラッシュも増加傾向にあり、平日で1日1~2人、土日で4~5名が来店される。ローカルのサロンにて低料金のアイラッシュの施術を受け、そこで失敗経験をしたことで日系サロンへのニーズが高まり、やや高めの料金設定だが口コミで広がっているとのこと。
店販については、ベトナム人は価格に関係なく購入する傾向が高いとのこと。購入される店販のカテゴリーはセット剤を付けたがらないため中心はヘアケア商品である。ただ、例外もあり日本人も日本で話題となっている商品は気になるようで、そういったものは値段に関わらず購入されるとのこと。
ヘアケア以外ではパナソニック製の美容家電も品揃えしており、現在使用中のドライヤーが壊れたり、ローカルで購入したもののクオリティーが低く、すぐに壊れるといった理由で日本のメーカーの安心感から購入される方も一定層おられるとのこと。

パナソニック美容家電ディスプレイ

今後は将来の展開を考えベトナムで店舗の拡大を検討していきたいと考える日系サロンが多くあるが、まだまだ、ローカルのスタッフだけでは運営が難しい(売上が上げられない)点もあり、日本人スタッフがどうしても必要となる。しかし日本からベトナムに来たいという日本人スタッフがいないため、現状では拡大は厳しい状況であるとのこと。

今後まだまだ発展が続きそうなベトナムであるが、日系サロンが今後継続的に発展していく上では日本人人材の確保やローカルスタッフの育成などが課題となり、いかに組織化できるかという点が今後のポイントとなりそうである。

tetoteについて

5年前にハノイ中心地にサロンを出店。今年12月で5周年を迎えるサロン。
スタッフ数は8名、日本人スタッフ4名、ベトナム人スタッフ4名

tetoteの店内の様子

メニュー価格

※通常価格・・・一見のお客様の価格
 会員価格・・・2か月以上経ってからのお客様の価格
 特別価格・・・2か月以内リピートのお客様の価格

現状

理由をお聞きしたところ、「ホーチミンでは既に求めるコンセプト展開をしているサロンがあった」こと、また「ホーチミンでは値崩れがおこっている」から、ということであった。
物販についてお聞きしたところ、店販はベトナム人のほうが良く買っていただけるとのことだった。他のサロンでも同様の意見をお聞きした。
人気メニューについてお聞きしたところ、炭酸シャンプーはお勧めすれば80~90%のお客様が実施されるとのことだった。
プロモーションについてお聞きしたところ、tetoteウォレットを販売しておられるとのこと。

使用期限は6か月。購入者は圧倒的にベトナム人が多いとのこと。

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