現地美容学校視察 報告
2015年10月15日（木）
バンコク中心街にある、Katvadi-Grandini（現地美容学校）で、現状についてレクチャーを受けた。
美容専門学校 katvadi-Grandiniについて
Katvadi-Grandini の業態は１階にて美容室を経営（計２店舗経営）、２階に学校設備を有する。
基本コースとして2つのカリキュラム（下記参照）があり、将来の進路に 合わせ入学時にコースを選択する。両コースともに就学期間は3ヵ月 or6ヶ月の2パターン。両期間ともにカリキュラム（メニュー）の進行は同一だが、期間の長さにより学習内容の充実度に違いがある。
美容室勤務後、更に技術修練をしたい美容師に向け、各メニューの習熟度をより高める為の選択コースも用意している。
●講師数・・・6名（各コース・１名）
●学生数・・・60名（1クール）
●コース
･スタイリストコース・・・スタイリスト（美容室に就職）
･フリーランスコース・・・テレビ局・美容部員・メイキャップアーティ
スト等
･選択コース・・・1カテゴリー毎に就学期間が1ヶ月の短期コース
●入学金
･3ヵ月コース：2万5千バーツ（基本コース）
･6ヶ月コース：2万8千バーツ（基本コース）
･1ヶ月コース：1万2千バーツ（短期コース）
タイの所得水準を鑑みると、美容学校における投資額は高額である事が窺える。
●入学後のカリキュラム進行順
＜スタイリストコース＞
1. ワインディング
2. パーマ
3. フィンガーウェーブ
4. セット
5. スタイリング
6. カット
＜フリーランスコース＞
1. ワインディング
2. セット
3. スタイリング
4. アップ
5. メイク
卒業後の即戦力化を図る為、各コースの習熟度が進むにつれウィッグからモデルを使った、より現場に近いカリキュラムに進む。モデルは近隣住人が毎日訪れる為、潤沢に確保できている。
タイの理美容事情
タイでは美容師という職業は、衣食住が目的の『生きる為の職種の1 つ』としての考え方が根強く、特に国内資本サロンではより顕著に見受けられる。
よって美容師全体的に技術享受への意識は低い。
美容師の国家資格制度が無く、サロン勤務後すぐに施術が可能である為、お店単位の基準値によりスタイリストデビューが決まる。
その為、美容学校に通っている人は、数少ない志の高いスタッフになりうる人材と考えられる。
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