NBBA臨時セミナー レポート NBBA臨時セミナー レポート

NBBA臨時セミナー レポート

開催日時:2020年2月25日 13:00~16:00
開催会場:タカラベルモント株式会社・東京本社 5F TBホール

2020年度のNBBA臨時セミナーが2月25日タカラベルモントにて開催されました。
サロン市場を取り巻く環境をテーマに、サービス産業の展望を経済産業省、パッケージ環境の問題を大日本印刷株式会社(DNP)、市場ユーザーのサロン利用動向をNBBA情報委員会から講演。
当日は、当初の希望参加人数を絞り、マスク着用と会場に入る毎のアルコール消毒、そして 一定時間毎の窓開けなど厳重なコロナ対策の中、会員メーカー、サロン、ジャーナル各社が参加し熱心に聴講されました。

第一部 サービス産業の生産性向上に向けて

講師:経済産業省 商務・サービスグループ サービス政策課 課長補佐 斉藤雅彦氏
概要:人口減少、市場規模の縮小、労働力不足の中、政府が取り組む生産性向上を 目的としたITツール導入にかかわる経費の補助等の施策について

1.我が国のサービス生産性の現状と課題

実質GDPベースで7割超(約380兆円)を占め、規模は拡大傾向へ

2.「生産性向上」の基盤整備の取り組み

生産性向上とは< 生産性向上=付加価値向上(分子)効率化・集約化(分母) >
①IT導入補助金(効率化・集約化 支援策)
中小企業等の、業務効率化や自動化を行うITツール(ソフトウェア等)の導入支援
②共創型サービスIT連携支援事業(付加価値向上 支援策)
2020年までに生産性伸び率2.0%実現を目標

第二部 持続可能な社会実現のために 「GREEN PACKAGING」

講師:大日本印刷株式会社 包装事業部 マーケティング戦略本部 環境ビジネス推進室 尾見敦子氏
概要:社会で取り組むべき「環境問題」に対し、身近なパッケージにも配慮が求められる中、DNPが持続可能な世界を維持するために取り組む、「GREEN PAKEGING」で、顧客や社会に提供する価値とソリューションを紹介

1.パッケージと環境

地球温暖化・資源の枯渇・海洋プラスチック・生態系の変化・大気汚染などの諸問題
①海洋プラスチックについて
企業のコミットメントが進み、植物由来プラスチックの採用などが増加している
②地球温暖化について
日本は、地球温暖化に消極的である化石賞を2回受賞。石炭、火力への政策にNO

2.DNPと環境

①GREENpackaging 循環型社会に向けた3つの価値
1.資源の循環 2.CO2の削減 3.持続可能な原料調達
②DNP環境配慮パッケージGREENPACKAGINGの紹介
石油の代わりにさとうきびの副産物(廃糖蜜)を原料の一部に使ったプラスチックでCO2を10%削減
③エコシステムの構築
紙トレイの汚れた部分のみフィルムをはがして回収するなどの多様な実証実験

第三部 女性サロンユーザー調査データ報告

講師:NBBA情報委員会調査部会 高井良和夫氏
概要:ユーザーのサロン利用回数、利用料金等のクロスデータによる検証。データを読み解き、未来を予測する。

1.サロンユーザー クロス資料他について

①人口推計(1990年実績、2018年実績、2030年推計)より
自分の世代の周りの顧客のことだけを考えていると、そこにしか市場が持てない
②直近利用サロンの利用メニュー金額のクロスデータより
首都圏と地方の平均利用額の差を見ていかないと、東京でしか売れない商品ばかりに
③サロンでの年間利用総額より
高くなっているところが他のどの要素でそうなっているのかを見ることで分析できる

2.WEB調査について

①最近1年間のサロン利用回数(人口拡大推計)より
サロン売上げは、3回以上来店客で占められている。いかに3回にするかがポイント
②利用メニュー総額より
10万円以上を使っている方が比較的多い一人の美容室見ていくと見えてくるものがある
③サロンで使うお金について
自分の都合の良い時に働き、自分にお金を使う方のライフスタイル観察が重要
④店販、トリートメント利用、ヘアスタイルの評判の関係と年間利用総額の関係より
サロン利用金額10万円以上の方が一番店販を買う。キャンペーンやり方も変わる。
⑤アドバイスを受けたい意向と直近利用店舗平均利用額の関係より
アドバイスをしてほしい方と、そう思わない方の利用金額は、2,000円以上違う。
※3月末には詳細な資料が出せるので、新たな戦略を構築するための資料として活用していただきたい。

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