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ILJIN COSMETICS視察 報告

2014年10月24日(金)
ソウル郊外にあるILJIN COSMETICS 社 でYoo Seung-Woo 社長から話を伺い、工場視察をおこなった。

レクチャーの様子

ILJIN COSMETICSについて

1962年創業の韓国国内メーカー。昨年度開発工場がリニューアルされており、綺麗に整っている印象を受けた。あいにく生産施設の視察はできなかったが、開発施設を視察することができた。
建物の2 階部分は、執務室・会議室・開発室で、その内3/4 程度が品質管理も含めた開発室にあてられており、とても広々としたスペースで作業していた。
我々一行が訪問するということで、なるべくハングルを使わない理解しやすい資料(→資料はこちら)を準備していただけた。これらは今後の視察において参考になった。

韓国美容産業の特筆点としては、製造販売業者が約2,400 社( 販売会社1,600 社・製造業者800社) もあるにも関わらず、全体の75%が100 億円以上の大きなメーカー8社で占められていること、更に80% 近くがソウル内にあるという「一極集中型」であることだ。
また、韓国では化粧品の製造販売業者は増加しているのだが、ここ数年輸入額が増加し、輸出額と同程度に迫っており、貿易収支は縮小している。
その為、輸出を行って規模を拡大しなくてはならない危機感を持っている。
国別の輸出国を見ると、中国・香港・日本の順となっており、中国を通じてASEAN 諸国に輸出されていることで、日本にとって脅威国となってきている。また日本においては、化粧品の進出が顕著だが、今後は価格と機能性を武器とした他の商品分野での進出も予測される。
輸入国は、アメリカ・フランス・日本となっており、プレミアムイメージを持つ国の製品を利用してることがわかる。
しかしながら、国内製品でも漢方に代表されるような特殊な機能性を付加した製品の増加や、1 品で2 種類の機能を持った製品が目立って出てきており、輸入製品などのプレミアムブランドを優先しない購入層も増加傾向にある。
このような傾向からも、今後韓国と日本の製品に対する嗜好が更に近づいていけば、日本独自の付加価値が必要とされる可能性を感じた。
韓国理美容業界では、フランチャイズ化が加速しており、サロンのグループ化や共同仕入れ体制が出てきている。
インターネットを活用し、仕入サロンの募集や、ヘアスタイルの提示・相談、情報交換、会員向けの限定価格サービス等の提供が見受けられる。
また、韓国の製品市場分析の中で、パーマ剤が31%と多く、ストレートパーマが中心となっている。

訪問に対して交通渋滞等で時間が大変遅れたにも関わらず、丁寧な説明・資料の準備等、すべての面で素晴らしい対応をしていただいた。YooSeung-Woo 社長様も同席して頂きKoo Jeon Sang 工場長様の熱心で丁寧な説明が印象的であった。

研究所内の様子

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